特にtwitter経由での炎上が多かった気がします。
2011ネットの風景:“炎上”するTwitter – ITmedia ニュース
来店したビビる大木さんについて「芸能人振りやがってマジ腹立たしい」と店員がツイート。ビビる大木さんは「ただただ悲しい」──Twitter上での“炎上”が多発した1年だった。
こんな記事があるくらいです。夏あたりから炎上の話題がなかった月はないとおもいます。
ソーシャルメディアの普及が炎上を加速する
炎上が多発した理由のひとつに、twitterやfacebookなどに代表されるソーシャルメディアの普及があげられます。
昨年の地震以降、ライトユーザーがソーシャルメディアに大量に流れ、ソース元を確認せずに情報がリツイートするユーザーへの指摘が多くなされるようになりました。震災初期では情報が錯綜する中で、マスメディアが扱えない規模の小さな情報の共有をソーシャルメディアが担っていたため、緊急的な情報ならばすばやく情報を共有した方がいいという心理が、有用な情報を多く拡散しただけでなく、デマや炎上の拡散にも繋がりました。
ソーシャルメディアが悪いのか
炎上やデマが多発したため、ソーシャルメディアはよろしくないという意見がネット上で多くみられるようになりました。
たしかに、人がソーシャルメディアのように情報配信サイクルのスピードが速いものを扱うと、神や仏のように年中まったく書き込みでミスをしないでいることはほぼ不可能であるのは事実だと思います
しかし、この論調にはギモンがあります。
ソーシャルメディアはやはりツールですから使い方次第なのだとおもいます。包丁や自動車が人を殺す可能性があるからと言って良くないものだと言う人はいないです。ツールはそれぞれのリスクを管理しながら扱うことによって利益がもたらされるものだからです。
いままで共有されなかった情報が共有される流れ
一般に多くの炎上は未成年者の犯罪報告や、不貞報告など個人の晒し上げのようなことが多いです。それらの炎上の原因は、秘め事だと思って公開した情報が、本人の意図せずして共有されてしまうことによります。
そして、以前は共有されることのなかったプライベートの情報が共有されることによる炎上が増加している流れを感じています。炎上の矛先は暴露情報に向いています。
暴露がなぜ問題になるのか
暴露情報は何故炎上するのでしょうか。
それは、建前の崩壊にあります。
安全と言われていたが事故を起した原発、恋人がいないと宣言していが実は同棲していたアイドル、海外向けには法律を結ぶと宣言して国内には決定していないと説明する政治家などなど、例をあげればいくらでもあります。
真実がばらされることにより、建前が崩壊して矛盾が露呈してしまうことに炎上の火種があります。
建前やわるだくみは避けた方がいい
建前でいいカッコウをするのや、わるだくみはなるべく避けた方いいです。ウェブで共有されて矛盾をつかれると困るからです。二枚舌はバレる時代になったと言えます。
身近で最近あった出来事です。
友人のMさんは彼女がいるにもかかわらず、別の女性ともつきあいたいと発言していました。彼女とは別れたくないというか結婚したい、けれども結婚すると遊べないから遊びたい…
不倫を仄めかす発言ではないでしょうか。これは危険な発言だとおもいます。
もしこの発言を誰かがtwitterに流してしまったらどうなるのか、メールで教えてしまったらどうなるのか、電話で教えてしまったら、結果はどうなるでしょうか。
彼は恋人と結婚するという建前の裏でわるだくみをしている可能性があるのです。誤解をまねく発言はやめたほういいとおもいます。
あらゆるものは共有される可能性がある
あらゆるものは共有される可能性があるとおもいます。mixiの友達しかみていない日記だから大丈夫、個人に送ったメールだから大丈夫、リアルで会っている飲み会だから大丈夫、果たしてそうでしょうか。
ネットの情報は簡単にコピーできます。メールは送信ボタン一つで転送できます。携帯があればその場で中継できます。
むしろ共有できない状況のほうがむずかしい時代になってきているといえます。
どうやって生きるか
大炎上時代、ウェブに影響を受けないと思われていたリアルの世界ですら、ウェブに共有されるようになっています。
なるべく建前で格好をつけたりわるだくみは避け、本音で語り、共有されても構わない言動を心がけて生きるしかないとおもいます。
それでも炎上したときは諦めるしか無いんじゃないですかね。
でわでわ
ソーシャルメディア炎上事件簿 | |
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小林 直樹 日経デジタルマーケティング
日経BP社 2011-08-25 |